仕事がないとどんなストレスが溜まるのか

こんにちは、カカドです。
今日はブラジルに来てすぐの仕事がなかった頃の気持ちと、「ブラジルで仕事がない」という状態についてどう思われるのか周りの視線について書こうと思います。

【仕事が無いとどんな気持ちになるのか】

そもそもですが、日本では会社で広報関連の仕事をしていました。残業も比較的多い部署で、少なくとも月に30時間ほど、忙しい時は80時間ほどしていました。仕方がないのですが休みでも電話がかかってくることもあり、気持ちもなかなか落ち着かなかったなぁと振り返って思います。なので、「仕事が一切なくなったらどんなにさっぱりか!」と思うこともよくありました。

さて、ブラジルに来て一旦無職になりました。ブラジルには結婚を機に来たので、当初は結婚式の準備や新婚旅行、またそのままブラジル全体が年末年始の休みムードに入ったので、あまり不安やその後の仕事が頭をよぎることはありませんでした。

ただ、ブラジルに来て1ヶ月半ほど立つと、さすがに焦り始めました。「やばい、自分ここで貯金を使って生活しているだけだ!」とか「同期のみんなはバリバリ仕事しているんだろうなぁ」など不安に思い始めました。日本にいることは、会社で働いて安定してお給料がもらえて福利厚生もあって、と仕事は大変な時もありましたが、会社に所属していることが心の安定に繋がっていたんだな、とありがたく思いました。また、それと同時にここで仕事も何もしていない自分は価値がないんじゃないか、と思いました。日本にいるときは、大学を卒業したら仕事をするのが当たり前で、大変な仕事も含め’当たり前のこと’だと感じていたのだと思います。

【ブラジル人にとって’仕事が無い’とはどんなものなのか】

そんな焦りを感じていた頃、なかなか日本語の授業をする機会がないと旦那含め周りの人に言っても、結構緩い感じで「まぁそんな焦らなくても」というようなコメントをたくさんもらいました。特に旦那には「仕事が無いから、自分に価値を感じない」と正直に話していたのですが、「何それ!仕事が自分の価値じゃないよ〜!仕事がなくても普通に生活できてるし、こんな生活を楽しまないと。」と話してくれました。まぁそれでも、仕事が無いことの焦りというのはなかなか無くなりませんでしたけどね。今でも考え方はあまり変わりません。

でも、確かに、周りの人を見ていても、大学を出たら就職で週5勤務!という考えにがんじがらめになっていない人もたくさんいます。週に数日働く人、たまに音楽の演奏で稼ぐ人、大学を出てまた次の大学に行く人など様々。まぁ、確かに大学を出てもフル勤務での雇用を見つけるのが難しいという厳しい現実もあります。でも、いかに仕事を少なくして家族や友達との時間に使うかというところに価値を置く人がたくさんいるなぁと実感。一般的なブラジル人にとって、仕事というのは人生の中で優先順位が低いよう。それよりも、仕事後や休日に自分の好きな人たちと一緒に過ごす時間が何より大事、らしいです。

おしまい。

おまけ


ブラジルでは犬や猫を飼うお家がたくさん。犬や猫と過ごす時間も大切な時間、と考える人もたくさんいます。