こんにちは、カカです。 今日は車のクラクションの使い方について書きます。
ブラジルの道を歩いていると、よく車のクラクションを聞きます。「その運転危ないで!」という警告のクラクションも聞くのですが、それ以外の目的で使われていることが多いです。
例えばこんな感じ。
バスの運転手が知り合いの運転手を見つけた時。
「おー、お前か!元気か?」という挨拶代わりにクラクションを鳴らします。まぁ、「プップー」というよりは、「プッ」だけなのでそんなにうるさくないです。
一度だけですが、「プッ」で収まらず、バスの運転手同士でおしゃべりを始めたところを見たことがあります。おしゃべりは1分くらいですが、業務内容ではなく完全なる談笑でした。お客さんも何も文句を言わないのが面白かったです。
自分が応援しているサッカーチームのサポーターを見つけた時。
これは特に試合の日に起こる現象。試合で市内のチームが勝った時はスタジオの近くだけでなく、家にいても「プップー」がよく聞こえます。ニュースを見なくても、「あー、勝ったんだな」と気付きます
これだけだと「面白いな」とか「なんか可愛いな」と思えるのですが、他のチームを応援するサポーターの服を着ていると危険な目に遭うことも。ブラジルのサッカーは盛んで、それはそれでいいのですが、暴力行為とか言葉の暴力とか、見るに耐えないこともしばしば起こるので、全て肯定的に捉えることは難しいです。
選挙で同じ候補者の支持者を見つけた時。
選挙期間中、支持する政治家のポスターやシンボルとなるマークを車に装飾する人がたくさんいます。なので、同じ候補者を支持する人を見つけたら、「君もか!いいね!」の代わりに「プップー」と鳴らします。ただこれもサッカーのサポーターの話と同じく、同じ候補者でない人を支援していたら危ない目に遭うことも合うのです。
10月2日に選挙があるのですが、いわゆる「右派」と「左派」に完全に分かれており、「右派」を支持する人はブラジル国旗を車につけて走っています。もしくは、旗を手に持ちながら運転している人も見ました。逆に、「左派」を支持する人は車にあまり装飾をしないことが多いです。矛盾がありますよね。本来であればどちら派も主張していいはずなのに、主張しているのは右派ばかり。
これ、なぜかというと、「右派」が「左派」に対して暴力行為をする、という出来事が度々起きているので、「左派」の主張をすることは身を危険に晒すことと同様なのです。右派と左派とキッパリ分かれてしまい、その間での会話ができていない状況なのです。
選挙の結果も含めて、もう少し政治の話、書いていきますね。
おしまい。