【国際結婚その5】子どもがいても事実婚でOK

こんにちは、カカドです。
今日はブラジルの結婚事情について書きます。事実婚、言葉として聞いたことがあっても周りで「うちは事実婚だよ〜」と言っているカップル、あまり聞いたことがないように思います。少なくとも、社会人になって以降田舎で過ごしていたので、事実婚カップルは周りでゼロでした。ただ、ブラジルは事実婚の割合がかなり高いのです。

例えば、義理の父母。子どもは3人いて、犬5匹、亀1匹、鳥…と大家族ですが、事実婚歴何十年です。義理の弟夫婦、2組いますが両方とも事実婚。1組は2人の子どもがいます。

事実婚の義理の弟さんの家族。お揃いの衣装で結婚式に参列してくれました。

私の家族だけなのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、私の友達もとことん事実婚なのです。ブラジルでは全体の36%が事実婚だと政府機関は発表しており、若い世代で統計を取れば割合はもっと高くなるはず。ブラジルでよくあることなのです。どうして法律婚ではなく事実婚をするのか考える前に、事実婚が何か良く分からなかったので定義を調べてみました。

事実婚とは?

ブラジル事実婚の条件として、以下のことが挙げられるみたい。

  • 二人の関係が公であること
  • 安定した関係であること
  • 家族のような関係の構築を望むこと

うーん!ざっくりですね!(私の翻訳が悪かったらすみません)まぁ、結婚自体も人によって定義が様々だから細かく決められないですよね。ちなみに日本の事実婚の条件はこんな感じらしい。

  • 生計を共にして共同生活を送っていること
  • 住民票や社会保険など公的手続きで事実婚を証明していること
  • 子どもを認知していること

公的なサイトを見つけられなかったので、「CHINTAI 情報局」の情報を参考にしました。ブラジルのざっくりさが際立ちますね。カップルが一緒に生活をしていくための最低条件が書かれてあるように思います。

事実婚のデメリットは?

事実婚のメリット・デメリットについて。メリットは日本であれば夫婦別姓が選べることかなと思います。チラチラと人から聞くのは、「法律上の関係としてしがらみがないからこそ、関係がだれない」ということ。それはカップルによるのでは?と思ったのですが、まぁそれもひとつあるかもしれないですね。

デメリットは何でしょう。日本から見ていきます。

  • 配偶者控除が受けられない
  • 生命保険の受取人になれない
  • 相続が面倒
  • 子どもができた場合、父親は親権を持てない
  • 諸々の契約に手間がかかる

など..たくさんありますね。事実婚でも特に困らないのは、共働きで子どもを持たない夫婦くらいですかね。子どもを持つのであれば、面倒だから結婚したほうが良さそうな印象です。

次にブラジルのデメリットを見ていきます。

  • あまりない

すみません。調べるのをサボったつもりはないのですが、本当に出てきませんでした。税金関連も夫婦として申請でき、また相続についても問題がなさそう。強いて言うなら、税金や保険などの公的な手続きに事実婚の夫婦として名前を一緒に載せていなかったら、相続や関係解消の時にお金を受け取る権利がなくなるよ〜ということだそう。法律婚の意味は何なんだろう..と考えさせられますよね。

ちなみに私は去年結婚しましたが、法律婚一択でした。というのも、国際結婚で事実婚、というのは可能ですが、配偶者ビザを取得して相手の国に滞在するのであれば、法律婚でなければできません。なので事実婚、というのは頭になかったのが正直なところです。

事実婚、どうしてここまで浸透しているのか、長くなりそうなのでまた別の記事で書きます。

おしまい。

おまけ


ちなみに義理の弟さん(右)に代理人として入籍してもらうよう依頼をし、遠距離にてブラジル国内で入籍をしました。ちょっとだけ花嫁の格好をしてくれました。