【120万人!】弁護士がたくさん

こんにちは、カカドです。
今日はブラジルの弁護士とちょっとだけ法制度について。きっかけは「ある弁護士がタクシー運転手としてアルバイトを始めた」という記事を読んだこと。ブラジルの経済状況は相変わらず良くないですが、弁護士って絶対職を失わないと思っていたのでびっくりしました。それと、これを読んだこときに「そういえばなんか周りの友達に弁護士多いなぁ」と改めて思ったので、ちょっとだけ弁護士について調べてみることにしました。

友達で弁護士が多い、と言うのは何の統計でもなく私が感じることではありますが、ブラジル国内の数少ない友達の中でも、7人弁護士がいます。大学は法学部がなかったから、というのもありますが、日本で弁護士をしている友達、多分1人かなぁ..くらいのレベルです。実際に数を調べてみると、なんとブラジルの弁護士の数は120万人!日本弁護士連合会に所属している弁護士は4万ちょっと、とかなりの差があります。ブラジルの人口は2億を超えているのでまぁその差もありますが、それにしても多いなぁと感じますね。

「テストがめっちゃ簡単なんじゃない」と小学生みたいな考え方を一瞬してしまいましたが、そうでもないようで。ブラジルの司法試験の合格率は20%前後で、日本は30%くらい。日本は受験資格を得るのが難しいとどこかに書いてありましたが、まぁどこでも法律は複雑で覚えることがたくさんありそうなので、簡単な司法試験は恐らく存在しないですよね。すみません。

疲れてきたので一旦猫で休憩。

テストとかそのレベルではなく、弁護士の数が多いのには訴訟数が多いことも関係しているようです。労働裁判(雇用者と労働者との間のいざこざを解決するやつ)の数が日本と比較してかなり多いのです。例えば、2019年日本での労働裁判件数7000件のところ、ブラジルでは180万件!250倍以上!

理由として労働組合の力が強いから、だそう。「企業に所属する=労働組合に所属しないといけない」らしく、その労働組合は労働者を守るためかなり強い交渉を会社側にするのです。「労働組合ってなんだっけ」と思ったので調べてみると、Wikipediaにこんなことが書いてありました。

労働組合とは、労働者の連帯組織であり、誠実な契約交渉の維持・賃上げ・雇用人数の増加・労働環境の向上などの共通目標達成を目的とする集団である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%B5%84%E5%90%88

「意味は分かるけど、会社で働いていたとき、私も所属していたのだろうか?」とふと疑問に思いました。それくらい、私にとっては身近ではないみたい。それか私が何も考えずにいろんな書類にサインしてハンコを押していたんだろうな、ちょっと反省しながら思います。

まぁ、そもそもの知識がなさすぎたのでこのくらいにしておきます。ブラジルは日本と比べて弁護士や法との距離が近いみたいです。それはいいことですよね、法的に間違ったことを少なくとも職場では「違うぅ!」と言いやすい環境なのだと理解しておきます。

おしまい。

おまけ


ちなみに、ブラジルでは「動物を理由にアパートの入居を断るの禁止!」という法律があるみたい。最近日本で家探しをしていた猫を飼っているブラジル人の女の子が「どこも猫禁止ばっかり..」と嘆いていました。この写真は遠近法が上手くいったので載せておきます。