【ポルトガル語】「あなたは日本語なまりだね。」

こんにちは、カカドです。
今日はポルトガル語のなまりについて。なまりに対する考え方が日本とちょっと違うと感じたので紹介します。

まず、日本で外国人の話す日本語を聞いたとき、またその日本語が日本人らしい日本語だった時、「日本語上手ですね〜。」とよく言いますよね。ブラジルでポルトガル語を話していても「ポルトガル語上手だね。」とお世辞か本気か分からないけど、そういう褒められ方をすることもあります。ただ、その褒める感じとか、外国人のポルトガル語を受け止める感じがちょっと日本と違うなぁ感じることがあるので紹介します。

先日書いた記事の中で紹介したように、ブラジルにも方言があります。ちょっと田舎っぽい「南部なまり」や、たまに本当に何を言っているかわからない「北東部なまり」など、日本の23倍もの面積のある国なので地域によって特徴がかなり異なります。しかし、これはブラジル国内の地域のみならず、「〇〇なまり」の「〇〇」には外国語も当てはまるのです。

例えば、南米のスペイン語地域出身の人の話すポルトガル語は「スペイン語なまりのポルトガル語」。私たち日本人の話すポルトガル語は「日本語なまりのポルトガル語」となります。個人的に、「ネイティブのように完璧でなくても、それはそれでポルトガル語だよねー。」と言われているかのように思い、器の大きさを感じました。

ではなぜこのように外国人のポルトガル語も一つのポルトガル語の話し方として認めてもらえるかというと、それはやはり移民の国だからです。500年前〜今現在も、いろんな国から人が集まっているので、各国の言語を母語とする人がポルトガル語を話すことで、いろんな癖のポルトガル語があるのが当たり前になっているみたいです。

ちなみに、それは昔の話ではなく、今でも「〇〇出身の移民が集まる地域」で育った人はその「〇〇なまり」が強いポルトガル語を話しているみたいです。例えば、日系人のポルトガル語の癖があったり、ウクライナ系のポルトガル語の癖があったり。でも、そこに’正しいポルトガル語’が介入することなく、移民の子孫にまでもなまりが残り続けているのが面白いなぁと思いました。

おしまい。

おまけ


100年以上前の日本移民用のポルトガル語の文法解説書。最初にこういう本を作った人、すごいですよね..サンパウロにある日本移民資料館にて。