こんにちは、カカです。
現在、ブラジルで日本語教師をしています。個人、またオンラインなので日本語学校に所属している訳ではないのですが、日本語を教えることを通してこちらにも様々学びがあり、ちょくちょくそのことについて書いていければな、と思います。
正直、日本語教師の仕事を始めるまでは、日本語が外国人にとってどう見えるのかなんて真剣に考えたことがありませんでした。でも、生徒からの日本語に関する質問を受けることで、確かに「日本語のここが変だなぁ、面白いなぁ」と気付き、仕事が面白くなってきました。例えばこんな感じ。
「なんで文字に種類があるの?」
日本語初心者への授業はまず、日本語の概要説明から始まります。ポルトガル語と概念が違いすぎるので、まずはそこを理解してもらわないと前に進まないからです。
【ネイマールはJRで広島に行きました。】
この文章を見せて「この文章の中には何種類の文字があるでしょう?」と問いかけます。日本人なら、「え、普通に4種類。」と答えますが、ブラジル人は「ん??文字に種類があるの???」と質問で返ってくることが多いです。ポルトガル語ではabcのアルファベット1種類のみを使うので、まず4種類あるということ自体が変で、その上それを同じ文の中に混ぜこぜ使う、という概念が存在しないのです。でも理解してもらうしか方法がないので、「ひらがなはこういう時に使って、カタカナはこういう時で..」とざっと説明します。
「ひらがなの練習ってデッサンみたいだね。」
あー、確かに、と思った発言。私はローマ字を多分小学5年生くらい?から習った記憶があるのですが、なので中学生の頃にはひらがな・カタカナ・漢字・ローマ字(アルファベット)の4種類の文字を書けるようになっています。英語を習うとき、また私の場合はポルトガル語を習うときは文字が全く分からない状態ではないのです。ただ、ブラジル人の学習者にとっては、新しい文字を習うこと自体が初めての人がほとんど。それにひらがなはくねくねしていて法則を見つけるのが難しいので、最初はデッサンをしている状態に近いらしいです。
「おばあさんとおばさんの違いって何?」
これ、日本語を教えるまで学習者にとって難しいということを知りませんでした。他の国の学習者はどうなのか分かりませんが、どうやらこの「あ」の音が伸びているのか伸びていないのか、聞き分けるのが難しいようです。他にも小さい「っ」の音も聞き取るのが難しく、例えば「きて」と「きって」を聞き分けるのにはかなり練習が必要そうです。
また日本語教育関連のこと、書きます。
おしまい。
おまけ