「気にするな、ここはブラジルだ。」

こんにちは、カカドです。
今日はブラジル人によく言われる、「気にするな、ここはブラジルだ。」という発言について書こうと思います。

この発言、どんな時に聞くかというと、例えばレストランでご飯を床にこぼした時。その辺にあった紙で急いで拭き取ろうとしたら、「気にするな、ここはブラジルだ。」と言われました。例えば友達との約束に遅れて行った時。「大丈夫、ブラジルだし。」と言われました。ここで意味するブラジルとはどういうものなのでしょう?

こういった発言は、私が何かやらかして焦っている時、謝ろうとした時によく聞きます。「リラックスしなよ、そんなに焦るなよ、ブラジルなんだから」というニュアンスで言われます。そう、ここで意味するブラジルとは、「焦らなくていい場所」、大きくいうと良くも悪くも「何をしても、まぁ大丈夫な場所」の意味があるかなと思います。

確かに、「レストランの床を汚して掃除をするふりもしなくていい」のは「レストランの床は汚れるのが当たり前」で、「友達との約束に遅れても大丈夫」なのは「約束に遅れるのはよくあること」だからです。こんなによく起こって、かつ、どうにかなるようなことを気にせず、リラックスしなよ〜、ということなのでしょう。どうやらブラジル人の多くは、ブラジルのことをリラックスできる場所だと捉えているらしいのです。悪く言えば、少々適当でも大丈夫な場所、という言い方になるかなと思います。

ちょっと話がずれるのですが、私の日本人の友達で、よく「ブラジル人みたいだ」と周りに言われる人がいます。その人の特徴は「リラックスしている」という感じ。「ブラジル」=「リラックスした場所」という考え方でいくと納得ですね。

確かに、人生何をしても別に人生が終わるわけではないし、基本的にどうにかなるものだよなぁ、という考え方を最近やっと持てるようになりました。「こうあるべき」という考え方を一つ一つ捨てて、ゆるりと構えていればちょっと気が楽になることに気づけました。

最後にちょっと辛口。ただ、それが正義かというとそれも違うかなと思います。大丈夫、大丈夫、という考え方に偏りすぎると、道は汚くなるし、自己管理も仕事も適当になって、社会全体的に整っている感に欠ける気がします。緩急のバランスをとれるのが、私にとっては一番良さげですね。

おしまい。

おまけ


この「ブラジルなんだから、リラックスしなよ」というのは海岸地域に行くともっと耳にします。内陸部とはまた違った空気で、楽しいです。