【サンバ4】カーニバルのサンバの歌詞

【サンバ4】カーニバルのサンバの歌詞

こんにちは。カカです。

このところサンバについて何回か書いてきました。前回投稿ももしよかったら見てください。

今回はカーニバルのサンバの歌詞について書いてみようと思います。
カーニバルに参加するチームはたくさんあるのですが、その中でも強豪のSalgueiro(サウゲイロ)の2025年のテーマ曲について書きますね!

Salgueiro de Corpo Fechado(閉ざされた身体のサウゲイロ)

今年の曲は「Salgueiro de Corpo Fechado(閉ざされた身体のサウゲイロ)」(訳は勝手にしました、変かも)。もしよかったら、MV?を見てみてください。

曲の意味とは?

ちなみに..この曲、歌詞を見ても最初は本当に意味がわかりませんでした。全部コピペしてGoogle先生に翻訳してもらっても、DeepLに貼り付けても、意味がわかりませんでした。ブラジルのサンバ好きの友達に教えてもらったので、一部書いてみますね!

まず、タイトルを見てみます。「Corpo Fechado(閉ざされた身体)」とありますが、これは悪いものに攻撃されないように閉ざされ、守られているんだと言います。

どのようにして身体は閉ざされている/守られているかというと、「Umbanda(ウンバンダ)」という宗教の神様が守ってくれているのだそうです。正直この部分さえ理解すれば曲の大体のテーマは掴めた気がします。

「Umbanda(ウンバンダ)」とは、カトリック教に隠れて信仰されていた、アフリカルーツの宗教。奴隷には信仰の自由さえなかったため、カトリック教徒になったフリをして実はアフリカルーツの神様を信仰していたのです。詳しくはこちらに書いたので良かったらみてください★

アフリカの神様のひとり「Xangô」

守ってくれるアフリカルーツの神様はひとり(?)ではなく種類はさまざまで、その総称として神様のことを「Orixá(オリシャ)」と言います。その中でも曲の中にメインで出てくる神様が「Xangô(シャンゴ)」です。

「Xangô(シャンゴ)」「正義の神様」だとされています。写真左が「Xangô(シャンゴ)」です。

神様と人間の間を取り持つ「Exu(エシュ)」

どうやらこの宗教では、神様と人間の間「Exu(エシュ)」がいるようです。その中でも、よくカーニバルに登場するのが、「Exu Malandro(エシュ マランドロ)」ふざけるのが好きで、でも正義感のあるキャラクター。’ブラジル人らしさ’といえば、この「Malandro(マランドロ)」と言えるくらい欠かせない存在です。

結局曲はこんな意味(だと思う)

なんやかんや書いてきましたが、この曲の中には「自分たちは神様に守られている。自分たちの文化に誇りを持ち大切にしたい。」というメッセージがあるんだと思います。

ちなみに、曲の中にはこんなフレーズがあります。

Feito moreno, vou viver黒人として生きていく

意味そのままかもしれませんが、自分たちのルーツに誇りを持って生きていく!というメッセージ。

Sou herança dos malês私はマレ人の子孫だ

この‘マレ人’とは、昔アフリカから奴隷として連れてこられた人たちの中にいた民族で、「ムスリム教徒で字が読めた」人たち。奴隷を’使う’農場主の中でも字を読めない人はたくさんいたらしく、マレ人たちは奴隷となった後もその知識を活かし、奴隷制度に対し抵抗をしていたそう。
→つまり、自分たちを守るために動く!ということ。

以上です。陽気なリズムとは裏腹に力強いメッセージがあるようですね!

おしまい。

おまけ


これはカーニバルの本番会場での「リハーサル」の動画。リハでも本番同様に盛り上がっていますが、興味がある方はぜひ!

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