こんにちは。カカです。
今日は「賄賂」について書いてみようと思います。
賄賂って、自分からは遠く離れた関係のない話のように思いますよね。私もそう思います。
ただ、「あ、だからこうやって賄賂って払われるんだ」と感じたことについて書いてみようと思います。
賄賂が発生するのはズバリこんなときがあると思います。
正しい手続きをしても、全く前に進まないとき
ズバリ、こちらとしては正しい手続きを踏んでいるのに、なぜか一向に手続きが進まないとき、進んだとしても納得できない理由で跳ね返されるときに、賄賂が発生するんだろうなと実感しました。
これを実感したのは今年、愛猫ちゃんたちをブラジルから日本に連れてきたときです。猫などペットを日本に連れてくるのは、結構大変。マイクロチップ挿入、ワクチン接種、狂犬病の検体チェック、隔離..など最短でも7ヶ月かかるプロセスを経て、入国(輸入って言われます)となります。このプロセスについては長くなるので別の記事で書こうかな〜と思います。
それで、そう、いつ賄賂を実感したかですよね。猫ちゃんたちを連れてくるプロセスがほとんど終わり、最後の最後に「CVI(国際獣医証明書、的な)」を発行し、ブラジルの動物検疫所から承認を得るときでした。
CVIには猫ちゃんのマイクロチップの情報、ワクチン接種の記録、狂犬病の免疫、そして健康診断についてすべてかかりつけの獣医さんに記載してもらった上で、動物検疫所に提出しました。
ちなみに、健康診断は出発の10日前からしかできないので、10日前に健康診断をした瞬間に書類作成、動物検疫所に提出、という最速コースで対応しました。
ですが、3日経っても返事が来ず、1週間経っても返事が来ず、これは流石にやばいと思った矢先、やっとメールが来たと思ったら、「〇〇を修正してください」とのこと。
確かに間違っていたので急いで獣医さんに修正してもらい再提出したところ、「〇〇が記載漏れ」とのこと。ですが、確かに書いてあるんです。それを再度提出して、また「〇〇を修正してください」。
これはやばい..なんでこんなにもパラパラとよく分からない修正が来るんだろう?しかも毎回別の担当者から送られてくるし、こちらが間違っていないこともある。これはおかしいな、不安でたまりませんでした。ただCVIが発行されなければ猫ちゃんたちは出国できずブラジルに置いていくことになってしまう。
そしてそんなやりとりが出発の1日前まで続きました。そして、出発当日の午前になっても解決はしておらず..
私たちが使ったのはこの手でした。
警察をしている遠い親戚に動物検疫所に直接行ってもらう
たまたま義理のお母さんの従兄弟が空港警察で動物検疫所の近くで働いていたとのこと。全然連絡を取っていなかったけど、聞いてみようか?と出発の日の午前に提案され、「意味ないでしょ」と思いつつも「それしかない」と藁にもすがる思いでお願いをしました。
すると、その方はこちらの状況を理解してくれ、すぐに検疫所に駆け込み、半ば職権濫用のような形で、「CVIが承認されないとクレームがあった」と伝えてくれ、すぐに承認となりました。なんやそれ。ちなみに承認されたのは家を出る1時間前..ほとんど諦めかけていたタイミングでした。
もしも、この方がいなかったら?
もしもこの方がいなかったらどうなっていたんだろう?きっと猫ちゃんたちはブラジルに置いていけぼりになっていたんだろうなぁ..怖すぎます。でも、お金で解決できるなら、融通を効かせるために多分何万円程度であれば払っていたと思います。
ちなみに、このペット出国までのプロセスを全て行う代行業者があって、そこは大体一匹15万円で請け負ってくれるみたいです。そこから検疫所に流れているのかなぁとか、いろいろ想像してしまいますよね。
今回、無事猫ちゃんたちも入国できたので良かったですが、こういう手続きが前に進まないのは本当に困る。久しぶりにブラジルを思い出しました。(あ、ブラジルは好きなんですけどね。こういうところがちょっと困ることもある)
おしまい。