絶対に信じてはいけない「あとちょっとしたら(daqui a pouco)」

こんにちは、カカドです。
今日はまたポルトガル語の話、絶対に信じてはいけない言葉について書いていきます。その言葉とは「あとちょっとしたら」を意味する「ダキ ア ポウコ(daqui a pouco)」です。信じてはいけない、というよりは「直訳して理解してはいけない」の方が正しいですね。

なぜ「直訳して理解してはいけない」のか。もし日本語で「あとちょっとしたら」と言われたら、文脈によりますが「2-3分後に電車が発車する」とか、TVだったら「このCMが終わったら金曜ロードショーが始まる」とかそういう意味にとらえますよね。居酒屋で最後の一杯を頼んだ時に「あとちょっとしたら、帰ろうか」と言われれば、「あ、この一杯を飲み終わったらね」と自動的に理解できます。

でも、ポルトガル語ではどうでしょう?「あとちょっとしたら」はかなり違います。例えば居酒屋で「あとちょっとしたら終わりにしようか」とポルトガル語で言われました。その時は瓶ビールを開けた直後だったので、「これが終わったら帰るってことねー」と勝手に理解していましたが、注文は続き終わったのはその1時間あと。人によりますが、私的には「あとちょっと」じゃないですね。

他にも、待ち合わせをしていて「あとちょっとしたら着くね」と言われて、「あと10分くらいかな」と思っていると、このメッセージを送ったときはまだ家の中、出る準備をしていたときだったとのこと。あとちょっととはどういうこと..と分からなくなってしまいますね。

ブラジルでは話したことが全てになる「ローコンテクスト社会」ではありますが、時間に関してははっきり言わないのが特徴なんじゃないかなと思います。「あと10分くらいで着くよ」とか確実になった段階では大体の時間を言ってくれますが、それ以外の場合は約束の時間がふんわりとしていることが多いです。待ち合わせをするときはゆったりと構えましょう。

おしまい。

おまけ


サンパウロにあるうどん屋さん「JINBEI」。ブラジルではレストランで食べ終わった後にまったりしていても店員さんにとやかく言われないですが、うどん屋さんやラーメン屋さんではちょっと急かされる雰囲気があります。そこも日本っぽいです。