こんにちは、カカです。
今日はブラジルで「ありがとう」「ごめん」とすぐに言わない方がいい理由について書きます。日本語の授業でポルトガル語を少し間違えてしまうと、すぐに「あ、間違えたわ、ごめん。」みたいに生徒に言ってしまうのですが、この「ごめん」を意味する「ジスクーパ(desculpa)」はあまり言わない方がいいみたいです。
ポルトガル語の「ごめん」は日本語の「ごめん」より少し重く、自分の非を認めることを表します。また、他の記事でも書いたように、ブラジルは【ローコンテクスト文化】に当てはまり、自分の言ったことが全ての社会なので、小さなことで「ごめん」と思っていない時には「ごめん」と言わない方がいいです。「ごめん」を意味する「ジスクーパ(desculpa)」をブラジル人に言われたときは、「本当にこの人謝ってるな」と受け取って正解です。
では、ごめんの代わりになんと言えば良いか?ですが、「あ、失礼。」とか「あ、違うわ!」とかいう言葉を使います。本当に申し訳ないと思った時以外は、こういう言葉たちで十分です。
「ごめん」の他にも、日本語の癖ですぐ、「ありがとう」と言ってしまいますが、「ありがとう」の多用もあまり良くありません。お店の人やまだ仲良くない人に対しては感謝の言葉は表した方が良さげですが、距離が近い人に言い過ぎるとよそよそしい感じがするので、仲良くなった人には言わない方がいいらしいです。「親しき中にも礼儀あり」を行動で示すのはブラジルでも通用しますが、それを言葉にし過ぎると「なんかこの人距離感掴みにくいな、仲良くなったはずなのに」と、変な感じに思われるのです。仲が良くなった人に何かをしてもらっても、ある程度「当たり前だよね」みたいな顔をしていた方が変に思われないのです。
「ありがとう」や「ごめん」はシンプルでコミュニケーションの基本かなと思っていましたが、文化によって使うタイミングや重さが違います。言葉って簡単そうで難しいですよねー。
おしまい。
おまけ